現代作家が色々なミステリー小説を書いていますが、その題名を見ているだけでかなり旅行気分になれます。おそらくその気になれば、小説を読むことによって日本中を旅する事が出来そうです。テレビでも同様に、各地の観光地を背景にしたドラマが人気を集めているようです。この
「髪切り魔」 も、そんな肩のこらない読み物の一つです。 この短編ミステリー小説の中にも多くの地名や、観光的固有名詞が出てきます。祇園・三条・四条・五条・鴨川・東大路・八坂神社・花見小路・歌舞練場・お茶屋街・都おどり・建仁寺・舞妓・大和大路・二年坂 ・ 産寧坂・清水寺・円山公園・石塀小路・八坂の塔・岩倉・氷室・丹後半島などなど。改めて拾い出しても沢山あります。何やらこの単語の間に登場人物の名前を挿入すると、もとの小説になりそうな説になりそうな感じもしますが、あまり考えずに一気に読めば楽しめます。小説には、登場人物を通して様々なものの考え方を知る事が出来るものもありますが、時には娯楽的なものも悪くはないと思います。作者は弁護士であり作家。 天は二物を与える…ですか。 |
石塀小路 【本文との関係---地理】 |
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