挿秧(そうおう) 范成大 作
種密移疎緑毯平 行間清浅穀紋生 誰知細細青青草 中有豊年撃壌声 |
種(う)うること密に 移すこと疎に 緑毯平らかなり 行間清浅(ぎょうかんせいせん) 穀紋(こくもん)生ず 誰か知らんや 細細青青(さいさいせいせい)の草 中(うち)に豊年撃壌(げきじょう)の声有らんとは |
( 訳 ) 苗代にぎっしり植えていた苗をまばらに本田に移し植えると、一面、平らに緑の絨をしいたよう。 苗の間の清らかな浅い水にはちぢみの紋のような波がたっている。 この細くて青々した草の中に、すでに豊年を祝う撃壌の声(太平を謳歌する歌声)のあることを誰も知るまい。 (石川忠久氏訳) いよいよ田植えシーズン到来。激変する現代も、800年昔の時代も心風景は同じ。 |
住宅地周辺の田圃 【本文との関係---テーマ】
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